制作記
(旧ADP news、コラム等)
パリ取材記―湯山 ななえ
Vol.6/1999.10.7 発行ポンピドゥーセンター ニューメディア 1999年6月某日、ニューメディアの取材に行く。このセクションは、ポンピドゥーセンターにある国立近代美術館に属していて、主にビデオやCD-ROMといったメディアアートのコレクション …
デジタル化によって得られるもの―岸本 康
Vol.6/1999.10.7 発行アナログ・コンポーネントとデジタル圧縮技術 今世紀中はアナログ・コンポーネント(ベータカムSP)の収録を考えていたが、デジタル技術の進化は速く、とうとう撮影関係を中心に機材のデジタル化を始めた。 収録をデジタル化した理 …
昨年から今年にかけての制作記―岸本 康
Vol.5/1999.5.18 発行「田中敦子 もうひとつの具体」を仕上げたのは昨年の夏だったが、実はその前にフランス語字幕版を先に仕上げていた。ポンピドゥーセンター主催の国際美術映像ビエンナーレの締め切りがあった為だ。どうせなら、英語字幕も作ってしまえ …
モントリオール国際美術映像フェスティバル体験記―湯山 ななえ
Vol.5/1999.5.18 発行1999年3月8日、田中敦子さんのドキュメンタリー上映に立ち会うべく、私は厳寒の土地カナダ東部にある街、モントリオールへと飛び立った。 今回、私は初めてこの映画祭を観てきたのだが、17年という歴史を数えるだけに大規模で …
「田中敦子 もうひとつの具体」をめぐって―監督 岡部 あおみ
Vol.4/1998.10.8 発行プロロ-グ 電気服を着た田中敦子 1956 ひとつのプロジェクトの実現には、偶然とも必然ともいえるいくつかの出会いがある。1990年から94年までパリと大阪に半分ずつぐらい住んでいた。関西に住む経験を通して、具体はべつ …
かくしてアートは消費される。ミュージアムグッズの中のアートドキュメンタリー ―宮田 一英
Vol.3/1998.6.15 発行イメージの消費 「ミュージアムグッズ」という、アートの新しい消費のカタチが一般的になったのは1970年代も後半のことである。それまでは、美術館のカタログを主に扱うブックストアで、書籍以外はせいぜいポストカードかポスター …
アート・ドキュメンタリーは増殖する―清宮 真理
Vol.4/1998.10.8 発行35作品。巡回先12都市。延べ入場者数31,000人。総ビデオ販売数22,000本。過去3回のアート・ドキュメンタリー映画祭が生み出した数字である。この数字を構成する要素一つ一つが、私にとってはとても愛しく、とても大切 …
今年中盤の制作記―岸本 康
Vol.4/1998.10.8 発行春頃までに「田中敦子 もうひとつの具体」に使う素材を何とか揃えようとしていたが、最後までオープニングのシーンに苦労していた。キーワードは「大阪」や「ホームからのネオン」などがあったので、主に大阪駅周辺なとでロケハンを繰 …
昨年から今年前半の制作記―岸本 康
Vol.3/1998.6.15 発行4GODのボロフスキー 庭に設置された「ルビー」とボロフスキー ジョナサン・ボロフスキーは、10年ほど前に日本の美術館で展覧会が開かれ、「ハンマーリング・マンのボロフスキー」というイメージが大変強かった。 70年代のニ …
荒木隆久の撮影日記3
Vol.3/1998.6.15 発行<海外出る前は忙しいの巻> 9/24、お台場のフジテレビV5スタジオにて10月放送分の「テレビ美術館」の収録を師匠夫妻と共に見学。9/25、記憶ナシ。久しぶりにゆっくりと本でも読んで過ごしたらしい。9/26。 …
第3回アート・ドキュメンタリー映画祭―清宮 真理
Vol.2/1997.11.1 発行映画祭の企画・運営の中で、もっとも楽しく、同時にもっとも辛いのが作品選定のプロセスでしょうか。もちろん、決まったら決まったで、権利交渉、字幕制作、印刷物の制作、宣伝、チラシ巻きから、ビデオ発売の準備まで、時間的余裕のま …
二人のクロソウスキ:バルデュスとピエール―岡部 あおみ
Vol.2/1997.11.1 発行今年の秋、東京都現代美術館で『ポンピド-・コレクション』展が行われる。期間中毎日曜日(10月19日-11月30日)に講堂で、展覧会にとりあげられた20世紀の巨匠たちに関するア-ト・ドキュメンタリ-(ア-ト・フィルム)が …