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  • Mist of Seeds: Yoshinobu Nakagawa 中川佳宣

    中川佳宣(1964生まれ)は一貫して絵画とも立体とも言えない作品を紙や布を材料として作り続けてきた。Mist of Seeds:は彼の3つ目の記録映像として、近作を中心に制作風景を交えてそのコンセプトを言葉を使わず表現している。人が作り出すものは人工的で自然の中に放り出されたとき、それは弱いものとなったり、自然には馴染まないと感じる事が多いが、本作品ではあえて自然の中で作品を設置して眺めるという実験的インスタレーションに挑んだ。
    人の頭のどこかに残る自然の原風景の中に見た様な形や色、空気の流れ、言語では語れないその気分を映像として、中川の30年を越えた作家活動の記録とした。

    中川佳宣を描いた前作の「麓に住む」をモントリオールの映画祭に出した時に一緒の枠で上映した監督から「So peaceful」と言われた。その時私はその意味をまだよく理解してなかったのだと12年以上経って思う。絵画でも彫刻でも無い中川の作品にはその物体自体が自然を感じさすものが多いが、それらを実際に自然の中に展示して観てみたいと思うようになった。美しいホワイトキューブで守られた中ではなく、空気や水や光が変化する山の中でそれをやってみたいという想いは作家本人にもあったのかも知れない。この映像には言葉はなく、そこに至るエピソードの記録として制作した。さらにピースフルになっただろうか。

    Yoshinobu Nakagawa (b.1964) has been creating works with papers and fabrics that are somewhere between painting and sculpture. Mist of Seeds, his third documentary film, captures his recent work and concepts while documenting his working process without words. Human creations are artificial and once they are placed in nature, they often feel vulnerable or extraneous. The film challenges and explores Nakagawa’s work by daringly installing them in nature. The film represents the forms, colors and air of nature that inhabit our memories, that are so hard to put into words, and is a record of his artistic life over 30 years.

    At the screening of Living in the foot of a mountain, my previous documentary on Yoshinobu Nakagawa, at Montreal Film Festival 12 years ago, another participating film director commented that the film was “so peaceful”. Looking back now, I realize I didn’t quite understand what he meant back then. Many of Nakagawa’s semi-painting and semi-sculpture works evoke a sense of nature. Over the years, I have come to the idea of installing his work in real nature. I have a feeling Nakagawa would have wanted to step out from a beautifully controlled white cube and to place his work in the mountain where the surrounding - air, water and light, changes. This silent film is a record of his new exploration. I wonder if it’s any more peaceful than his last film.

    Appearance by Yoshinobu Nakagaw
    Directed by Yasushi Kishimoto
    Music by Chris Zabriskie
    Original story 22min.
    The four Archive footage 22min
    制作:2017年
  • Living in the foot of a mountain: Yoshinobu Nakagawa 1995-2004 麓に住む 中川佳宣 1995-2004

    幼い頃に見た風景、形、そして匂いや雰囲気というものは、意識せずとも必ずその人の脳裏に宿っている。
    現代社会での人間のいたたまれない行動や行為は、その脳裏の記憶が剥がされてしまったのか、もしくは違う何かがそこに記録されてしまったための自然現象なのかもしれない。
    そして文明への憧れに幻滅する時、人は自然に回帰するに違いない。
    植物からインスピレーションを得たという中川佳宣の作品は、そんな記憶の断片を形にしてきたのではないだろうか。彼の20年余りの作家活動は一貫してその繰り返しであった。
    10年程前に滋賀県の比良山の麓に移り住み、都市では見えにくい視点で作り込まれる作品には、我々の求める答の断片が仕込まれているかもしれない。
    本作品では、この10年間の主な展覧会や制作風景、インタビューを通して、中川作品に触れる。
    出演 中川佳宣
    撮影・編集・監督 岸本 康

    The scenes, the shapes, the smells and the atmosphere that we experienced when we were young, inhabit our minds whether we are aware of it or not.
    We, in our modern society, witness men's cruelty. These acts we witness are the natural consequences of the loss of memory from our consciousness or the imprinting of a different memory. Once men lose their aspiration for civilization, they return to nature.
    Inspired by nature, Yoshinobu Nakagawa's work seeks to form these pieces of memories. His 20-year career is testament to this fact. Nakagawa, who has lived in Shiga surrounded by the Hira Mountains for about ten years, applies a perspective to his work that is alien to urban life. In his work we find answers to some of the basic questions of existence.
    The film introduces Nakagawa's works through his exhibitions over last ten years, his working environment, and interviews.
    制作:2004年
  • “Double Casting”: Masaaki Nishi 西 雅秋 ダブル・キャスティング

     西雅秋(1946年、広島県生まれ)は、1980年代前半より活動を始め、大地に掘った溝を鋳型にした作品や、屋外の木に鉄棒を渡した作品など、自然と深く関わった作品を制作してきた。
    87年頃からは、鉄の原型を水中、地中、大気中に放置し、自然の作用によって生じる変化を留めた作品を発表。また、鉄の原型をブロンズに鋳抜き、両者を並べて置くことで腐食によって朽ちていく鉄と自身の姿を重ね合わせた作品も制作している。

     1998年12月5日から翌年1月24日まで広島市現代美術館で開催された西雅秋展のために、数年ぶりに作品を地中より掘り出す過程やアトリエでの制作、展覧会とインタビューなどから、作家の活動の痕跡を辿る。
    第18回モントリオール国際美術映像フェスティバル入選作品

    This film is featuring his producing process which he dug up one of his works from the ground after some years for his exhibition at Hiroshima City Museum of Contemporary Art from December 5 in 1998 to January 24 in 1999, him working at his atelier, the exhibition and interviews... as a trace of the history of his activities.

    Masaaki Nishi (born in 1946, Hiroshima) has been producing works deeply dealing with nature since early 80'. Such as a work using a ditch dug into the ground as a mold, a work putting up steel bar and stretching it over between outside trees ...


    制作:1999年
  • “Shusan-Isoku”: Kishio Suga  菅木志雄「集散-囲束」

    1997年12月13日-1998年2月1日まで、広島市現代美術館で開催された 菅 木志雄展の会場と、その初日に行われた作家によるイヴェント「集散-囲束」を映像化したものです。

    収録インタビューより

     イヴェントで、僕は普通、あまり難しい材料は使わない。日常的なものを使う。その日常性をどこまで剥ぎ取って、それを特殊化できるかというところは、非常に楽しいと同時に、苦しいんですが、そういう点でやってみたい様式の一つなんです。
     ひとつのプロセスの途中の状態が、たまたまこうだと提示できるということが大事なんです。
    人間だって目的地があってそこへ向かっていくでしょう?ところが行く途中もあるわけですよね。この途中というのを忘れて、目的地だけをいつも認識するというのはおかしな話で、途中の歩き方、道のり、風景、自分が見たもの聞いたもの、そういうものを全部ひっくるめて目的地に持っていくということのほうが、むしろ重要なんですね。
    制作:1998年
  • Techno Therapy Special Night テクノテラピー・スペシャルナイト

    Yasumasa Morimura + Masami Tada
    テクノテラピー・スペシャルナイト
    Special Night 1998.11.8
    1998年11月8日、大阪市中央公会堂。
    テクノテラピーの最終日に行われた森村泰昌と多田正美によるパフォーマンスのライブ収録。
    編集は時間短縮なしで、66分ノーカットでご覧いただきます。森村のオリジナルソング、多田の音のパフォーマンス、
    テクノテラピー最後の夜に開かれた、 森村泰昌と多田正美の伝説のステージを今ここに―。
    制作:1998年
  • The Image of Techno Therapy テクノテラピー 

    森村泰昌によるプロデュースで1998年10月30日から11月8日まで大阪市中央公会堂で開催された。
    美術作家と数多くのボランティア・スタッフの手により、公会堂は芸術を体感できる今世紀最後のアミューズメントパークとなった。
    この映像は、その制作から最終日までの時間を巻き戻して、再構成したものである。

    参加アーティスト:赤崎みま、池上恵一、遠藤裕美子、多田正美、中瀬由央、中塚裕子、中ハシ克シゲ、 濱地靖彦、BuBu、松井智恵、森村泰昌、やなぎみわ、ヤノベケンジ
    監督・岸本 康  
    本編映像60分
    日本語(日本語字幕、English Subtitles)
    制作:1999年
  • Yasumasa Morimura different kind of stages: featuring performances from 2003-2005 森村泰昌

    この映像は2003年から2005年に開催された森村泰昌が企画、出演したパフォーマンスのアーカイブです。
    1.森美術館開館記念展「ハピネス:アートにみる幸福への鍵 モネ、若冲、そしてジェフ・クーンズへ」展特別企画として森村泰昌が考案し出演したパフォーマンス。
    2. 3.森村泰昌が率いるザ・シックス・センス・スタジオの京都造形芸術大学と武蔵野美術大学でのステージ。
    4.世界アーティストサミットにおける森村泰昌プロジェクトとして行われた京都造形芸術大学、ギャルリ・オーブでのパフォーマンス。

    監督・岸本 康
    本編映像140分
    制作:2007年
  • Kawachi-Ondo 河内音頭で美術をKILL 森村泰昌+多田正美

    カワチオンダーズ(三島こころ、遠藤裕美子、高橋雅子)
    収録:1998年7月10日 於:京都国立近代美術館

     1998年7月10日、京都国立近代美術館で開催された森村泰昌個展「森村泰昌・空装美術館ー絵画になった私」の会期中に行われたイベントである「河内音頭で美術をKILL」のライブビデオ。
    多田正美が演奏する河内音頭に、森村泰昌が美術に対する自らの持論を熱唱する。

    収録曲:河内音頭「まくら」「美術」編 「レンブラント」「ゴッホ」編
          喜怒哀楽を懐に
    付録1:歌詞カード(全曲)
    付録2:河内音頭「美術」編カラオケ ←歌声付きですが、御一緒にどうぞ。
    制作:1999年
  • MORIMURA Chapter2 森村泰昌 横浜美術館 1996

    横浜美術館

    1996年から2005年に撮りためた展覧会の記録を会場ごとにまとめた動画アーカイブである。 展覧会うちの四つについては、上映会で映像を見ながら森村自身が語った音声を同時収録。さらに、展示と関連する作品のスライドショーを収録している。作品スライドは動画とリンクしており、展覧会を動画で観ながら、興味のある作品のシリーズをボタン操作でスライドショーとして見ることができる。

    日本語/English Subtitles
    本編/130min. スライドショー/56min.
    声の出演・森村泰昌 監督・岸本康
    制作:2006年
  • GO ON THE STAGE MORIMURA 森村泰昌 女優家の仕事

    本編の女優家 の仕事に加えて、ビデオポートフォリオと、
    女優シリーズのスライド ショーを収録しています。

    1. GO ON THE STAGE MORIMURA 女優家の仕事
     森村泰昌は、古今東西の名画や映画女優に扮したセルフポートレイト写真作品で知られる美術家である。
    1996年には横浜美術館で前例のない規模で開催された個展「美に至る病-女優になった私」が開催された。本作品では、当時、森村にとって新たな取り組みであった女優シリーズの撮影現場と横浜美術館での展示風景を中心に、森村自身が制作について語っている。森村扮するマリリン・モンローが東大で新入生を前に机上で叫ぶパフォーマンスや新宿でティッシュを配るジュディ・フォスターの映像も収録されている。
      森村を撮った最初の本格的な記録映像であり、のちに映画や演劇、パフォーマンスなど幅広い活動を展開していくことになるモリムラの発芽が垣間見える。

    2. MORIMURA YASUMASA 1985-1996
     ゴッホの肖像を発表した1985年から1996年までの代表作を年代別に見ることができる。
    静止画を並べたスライドショー形式。古今東西の名画の登場人物になる「美術史シリーズ」が中心となっているが、マイケル・ジャクソンとマドンナをテーマとした「サイコボーグ」シリーズやコミック風写真集「着せ替え人形第1号」も収録されている。 背後には、森村のアトリエで収録された音が流れる(時々電車が通る)。

    3. 女優シリーズ スライドショー
    横浜美術館で展示された「女優シリーズ」の全作品(モノクロ以外)を静止画で見ることができる。

    制作:1996年
  • MORIMURA in Bangkok モリムラ イン バンコク

    2000年1月、バンコク。「名前を持たぬ時間、名前を持たぬ私」と題された森村泰昌の展覧会が、チュラロンコン大学のアートセンターで開かれた。
    その展覧会のイベントとして、森村と*1地元のミュージシャン、学生らとのコラボレーションでパフォーマンス・ステージが行われた。
    このドキュメントでは、パフォーマンスを柱にそのステージを完成させてゆく過程を追い、今回のタイトル「名前を持たぬ時間、名前を持たぬ私」に迫る。また、滞在中に開かれた*2アバウト・カフェでのスナップや*3ジム・トンプソンの家での森村の撮影風景、初めてピアノ演奏をする森村を記録している。

    *1 地元のミュージシャン
    ギターのパム、シンセのトゥル、ベースのビーム。普段はフュージョン系の曲をやっているらしい。このビデオの中で彼らの即興を2曲使っている。
    *2 アバウト・カフェ
    1階がアバウト・カフェ。2階がアバウト・スタジオという現代美術のギャラリーになっている。バンコクのアートシーンを牽引している若手女性ギャラリストが運営。パーティーにはアーティストや美術関係者が集まった。
    *3 ジム・トンプソンの家
    バンコクを訪れると誰もが立ち寄るタイシルク王の遺産、ジム・トンプソンの家。チーク材を用いたタイ伝統様式の古い家屋は住居として使われていた。現在は博物館として古美術のコレクションと共に公開されており、多くの観光客が訪れる。

    出演 (パフォーマンス):森村泰昌、見崎典洋、Piyanart Kradsiri、 Pakorn Musikaboonlert、Tul Waitoonkiat/他
    撮影・編集:岸本 康  英語字幕:板井由紀

    英語字幕あり English subtitles version included

    The exhibition title is "The Time with No Name, The Self with No Name".
    (The Art Center of Academic Resources, Chulalongkorn University, Bangkok)
    This film looks back the project.
    制作:2000年
  • From ruins to light: Georges Rousse ジョルジュ・ルース 廃墟から光へ

     パリに住むジョルジュ・ルースは、廃墟の中で作品を制作をするフランス人作家である。彼は、壁や床に絵を描き、それを写真に撮って写真作品に仕上げる。
     1995年1月17日、阪神・淡路大震災は起きた。震災から6カ月が過ぎようとしていた頃、美術関係者の招きでジョルジュ・ルースは日本に滞在し、被災地で取り壊されていく建物で制作を行った。この映像は、ジョルジュ・ルースと様々な職業の人とのコラボレーション、また、制作を共にした実行委員とボランティア・スタッフの活動を記録したものである。

    Georges Rousse, who lives in Paris, makes his works in the ruins. He draws on the walls and the floors there. Then he takes a photograph of that drawing. That photograph is his work.

    In 1995, January 17th, the Hanshin great earthquake disaster happened in Japan. After about six months, Georges Rousse was invited by the art people concerned, and visited Japan for making works in the buildings be to be pulled down, in the stricken area.

    This video looks back on this project, the collaboration between Rousse and the others,with the activities of the executive committee and volunteer assistants.

    Director, Images, Editing; Yasushi Kishimoto

    Commentaries; Georges Rousse, Aomi Okabe, Kazuhide Miyata, Yasuko Kotani, Jun Ishii

    Homevideo; Kazuhide Miyata, Akihiko Morishita
    Photograph; Kazuhide Miyata, Jun Ishii
    Music; Rei Harakami
    Planning; Hanshin Art Project

    Production & Copyright; Ufer! Art Documentary 1995
    28min. COLOR Original format; BetacamSP
    制作:1995年
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