自分だけで、
一人コツコツやっていたと言う時代。
ここは何か自分にとっては
とても大事にしたい、
もう一つの世界なんですね。
1984〜85年制作の「卓上のバルコネグロ」、そしてこのシリーズの中の「水の塔」をもとに2007年に制作した立体作品、さらに両作品を白と黒の市松模様の空間にまとめたインスタレーションは「卓上のバルコネグロ+五つの水の塔」と題され、2007年に金沢21世紀美術館で展示された。
発想から制作までの一連の過程と作品への想いを森村自身の語りで伝え、映像はインスタレーションの全貌を映しながら、森村の表現活動への姿勢を捉える。
今回の展示は一見しただけでは森村泰昌の作品か?と思ってしまう。デビュー作品とされているゴッホの自画像以前に、森村が個人的なレベルで1人でコツコツと撮り貯めていた「卓上のバルコネグロシリーズ」が映像で登場。「自分の原点っていうんでしょうか、自分のとても大切な時間と空間だったような気がする。」と本人。
モノクロの世界を1つの部屋に創りあげ、昼間と夜を演出する。厳密にはモノクロではなく、サイコロの塔の赤い1がちらっちらっと出る艶かしい「赤の世界」が本人曰く、なかなかいいらしい。写真とサイコロ(立体)と市松模様の世界が静かに巡る空間。
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MORIMURA Chapter0
Barco negro na mesa + Five Water Towers
2008年/27min. 日本語/English Subtitles
出演・森村泰昌 監督・岸本康
モリエンナーレ/まねぶ美術史
2012年/31min. 日本語
声の出演・森村泰昌 監督・岸本康
美の教室、静聴せよ
2012年/35min. 日本語
出演・森村泰昌 監督・岸本康
このDVDには3つの映像が収録されています。そして、「動く電気服2010(田中敦子のために)」(約4分)、「烈火の季節: ミシマ」(約8分)のインスタレーション風景をメニューで選んで再生出来ます。
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森村泰昌 関連DVD
MORIMURA Chapter 1
A kind of Introduction