MORIMURA Chapter 0 森村泰昌
このコンテンツは3つの映像で構成されています。
1. MORIMURA Chapter0 Barco negro na mesa + Five Water Towers 2007年 26分
2. モリエンナーレ/まねぶ美術史 2012年 31分
3. 美の教室、静聴せよ 2012年 35分
MORIMURA Chapter 0
Barco negro na mesa + Five Water Towers
2008年、金沢21世紀美術館。
1984~85年制作の写真作品「卓上のバルコネグロ」、そしてこのシリーズの中の「水の塔」をもとに2007年に制作した立体作品、さらに両作品を白と黒の市松模様の空間にまとめたインスタレーションは「卓上のバルコネグロ+五つの水の塔」と題され、2007年に金沢21世紀美術館で展示された。
発想から制作までの一連の過程と作品への想いを森村自身の語りで伝え、映像はインスタレーションの全貌を映しながら、森村の表現活動への姿勢を捉える。
2008年 27分 日本語・English Subtitles
出演・森村泰昌 監督・岸本康
第27回モントリオール国際芸術映画祭参加作品
モリエンナーレ/まねぶ美術史
モリエンナーレとは? 美術史を公的な一般論的なものとしてとらえるのではなく、私的な個人史で語ることによって、等身大の美術史を見つけ出す。「私美術史」の実現、これを等身大をはるかに超えた規模で展開する昨今のビエンナーレやトリエンナーレをいささか皮肉るスタンスで「モリエンナーレ」と称してみたい。(森村泰昌)
この映像は2010年に高松市美術館で開催された「モリエンナーレ」が、2011年にふくやま美術館に巡回した時の会場記録と共に、森村泰昌のインタビューを交えてまとめたものである。
「これは見事に落選した作品だ!」と初期の作品を惜しげも無く?紹介し、今の彼の作品からは想像もつかない作風のものが多く出品された展覧会。森村の油絵を始めた頃からの秘蔵の作品が初めて公開され、自作と共に影響を受けた作家達の作品との同時展示が興味深い。更に森村自身のコメントがよく考えられていて面白く、若き頃の森村、言わば青春時代の紆余曲折が垣間みられるような展示になっている。
彼の学生の頃の美術との関係を話すくだりは、「そうなんだ。」と美術との垣根が取り払われるような感覚を覚える。森村は「美を体験するであろう若い世代の人々が自身の生き方や表現を考えるうえで何かのヒントになればと思う。」とする。
最後のインスタレーション映像では田中敦子となり電気服に入っていく森村は、静寂で一種神懸かり的な感じさえする。
モリエンナーレ/まねぶ美術史
2012年 31分 日本語
声の出演・森村泰昌 監督・岸本康
美の教室、静聴せよ
熊本市現代美術館と横浜美術館で2007年に開催された「美の教室、静聴せよ」では、森村が自ら解説する無料の音声ガイドプレイヤーを鑑賞者が聞きながら展覧会を観るという形式がとられた。
この映像は横浜美術館での展示風景を音声ガイドで使われた音声の一部と共にまとめた記録である。 初期のゴッホから当時最新のミシマまでを語った。
タイトルの通り森村さんが美の講義をしてくれる夢のような授業。関西弁でどんどんしゃべり続ける森村さん。たまに古い言い回しが出て、美術の講義が何とも愉快な気分へと導かれる。例えば、「私はそれをこしらえました。」のような。そして、森村ワールドへどんどん引き込まれて行ってしまう。
「静聴せよ!」で始まる三島由紀夫をテーマとしたインスタレーションは、何度観ても聞いても勇気づけられ、森村泰昌、美術家としての一世一代の名演説だと思う。
美の教室、静聴せよ
2012年 35分 日本語
出演・森村泰昌 監督・岸本康
MORIMURA Chapter0Barco negro na mesa + Five Water Towers
モリエンナーレ/まねぶ美術史
美の教室、静聴せよ
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このコンテンツは3つの映像で構成されています。
1. MORIMURA Chapter 0 Barco negro na mesa + Five Water Towers 2007年 26分
2. モリエンナーレ/まねぶ美術史 2012年 31分
3. 美の教室、静聴せよ 2012年 35分