OUR ART MUSEUM
OUR ART MUSEUM
−品川にあった 原美術館の記憶−
原美術館は1938年に原邦造⽒の私邸として渡辺仁⽒により設計され、その後1979年に現代美術館として開館しました。以来約40年にわたって活動を続け、2021年1⽉多くの惜しまれる声のなか閉館し、群⾺県にある別館に、新たに「原美術館ARC」として同年4⽉にリニューアルオープンしました。
この映画の主役はその原美術館。展覧会、そのメイキング、作家のギャラリートークなど、2001年から2021年の記録から原美術館の活動を振り返ります。
美術館を訪れた⼈の記憶を紐解くと共に、訪れる機会がなかった⼈にもその空気や気分を共有し、「美術館とは何か」というテーマに迫ります。
主な登場⼈物
森村泰昌、束芋、ピピロッティ・リスト、
加藤泉、照屋勇賢、⽶⽥知⼦、ジム・ランビー、
杉本博司、原俊夫、原美術館ス タッフ、ほか
監督・撮影・編集/岸本 康
2021年 日本語 120分 HDTV
©2021 Ufer! Art Documentary
この映画は⽂化庁令和2年度第3次補正予算事業「ARTS for the future!」の補助対象事業で制作しました。
DIRECTOR’S NOTE
閉館から随分と時間が過ぎても、毎⽇のように原美術館の想い出をつぶやく⼈が絶えません。こんなに愛されていた美術館だった事を感じつつ編集の⽇々を送りました。
私が原美術館の記録撮影を始めたのは、展覧会の設営で滞在した2000年代に「この美術館を記録して公開したい」と思った事がきっかけです。
そこには残すべき「⽂化」がありました。
以来、私は⾃主制作として撮影を始めた訳ですが、美術館として私の制作を受け⼊れて下さり、⻑年に渡る協⼒を頂きました。そして1本の⻑編記録映画が出来ました。
多くの⽅に原美術館の活動を垣間⾒ていただく事や、延いては美術館の⼀つのあるべき姿や、愛される美術館というものについて考えていただく時間になればと思っています。原俊夫⽒と美術館スタッフの⽅々への感謝と共に、私の記憶を美術と美術館ファンの⽅へ贈ります。
Ufer! Art Documentary
監督 岸本 康
TRAILER
EXHIBITIONS, etc.
私の中のフリーダ 森村泰昌 セルフポートレイト(2001)
ヨロヨロン 束芋(2006)
原美術館コレクション展 / ジェイソン テラオカ: 隣人たち(2006)
展示替え(休館中の風景)(2007)
ピピロッティ リスト:からから(2007)
原美術館コレクション展(2008)
「アート・スコープ 2007/2008」─ 存在を見つめて(2008)
「觀海庵」落成記念コレクション展 ─ まなざしはときをこえて(2008, ARCリニューアル)
米田知子展 ─ 終わりは始まり(2008)
ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ(2008)
展示替え(2009)
原美術館コレクション展(2009)
ヤン フードン ─ 将軍的微笑(2009)
崔在銀展 ─ アショカの森 ─(2010)
杉本博司 ハダカから被服へ(2012)
森村泰昌 レンブラントの部屋、再び(2013)
現代美術に魅せられて -原俊夫による原美術館コレクション展(前期・後期)(2018)
森村泰昌: エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私(2020)
光―呼吸 時をすくう5人(2020)
ARCHIVES
将来発売予定のDVDとオンデマンド配信には展覧会アーカイブが付属します。
本編に収録出来なかった作品や展示構成を記録しています。
存在を見つめて (2008)
まなざしはときをこえて (2008)
2001年 森村泰昌 はMORIMURA Chapter 2 : This is the Archiveに収録しています。
2006年 束芋 はimo-la tabaimo -2007- に作品別に収録しています。
2012年 杉本博司 はSUGIMOTO に収録しています。
このページは2022.4月にオープンしました。順次更新して参ります。