Synopsis / あらすじ
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アトリエで現像されたフィルムをチェックする森村。登場する人物に自らがなるという写真作品(セルフポートレイト)の制作現場。タイムズスクエアで帰還兵がキスをする有名な報道写真の1枚。森村演じる登場人物たちがコラージュされて1枚の写真として現代に蘇る。
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レクイエムシリーズのほとんどは2006年から制作が始った。最初に撮影が行われたのはミシマ。大坂城公演の敷地にある今は使われなくなった建物を借りての撮影。演説というスタイルがこの作品から始る。写真作品用の作品とビデオ作品用の撮影が午前中の光の中で一気に行われた。
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アトリエでのインタビュー。報道写真と自作との関係について語る森村。
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アインシュタインの撮影が行われたアトリエでの制作風景。自分でも予想以上に似たという制作現場。
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レクイエムシリーズの一部を展示したベネチアのLa Galleria di Piazza San Marcoでの会場風景(2007年)。オープニングにはリチャード・ハミルトンや杉本博司も。
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チャップリンの映画「独裁者」をテーマにした作品の制作現場と展示。この作品のロケは大阪の中之島公会堂が使われた。動画作品の演説のシーンは写真スタジオで行われ、この作品で森村は演説を英語で行なっている。従って日本で公開する時には日本語字幕が入った映像になっている。また、発表当初は1画面で構成されていた作品を翌年の2008年、釜山ビエンナーレの参加時に新たな加工を加えて2スクリーンのバージョンを発表。左右の人物が入れ替わり演説するインスタレーションは、スキゾフレニックという名が付け加えられた。
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アトリエでの制作風景。チェ・ゲバラ。化粧を入念にするにしたがって本人に近付いて行く。アインシュタインとゲバラに関しては当初映像作品の予定は無かったが、溶ける写真と題されたフォトフレームの様な作品が生まれた。
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レーニンの制作は大阪の釜ケ崎で行われた。ホームレスの支援をするNPOの協力の元にエキストラが仕事として募集され撮影が行われた。その時のことを語る森村。なぜ釜ヶ崎だったのか。
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ダリの制作風景。写真作品と動画作品の撮影。どちらも画面一杯に顔を映すために頭を後方のポールに押し付けて撮影。
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ウォーホールの撮影。この作品ではロバート・メイプルソープの撮ったウォーホール(黒)とクリストファー・マーコスの撮った女装したウォーホール(白)が共演。動画は黒いウォーホールが白いウォーホールの写真を撮るという設定。最初は使い捨てカメラを使い、2枚目はポラロイドで撮影する。それぞれの撮影はどのようにして撮られたかを披露。
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広島市現代美術館のオープニングでの一コマ。森村が選んだ20世紀を代表するアーティストになった作品群の前で「あなたならどんな作家を選びますか」と問いかける森村。
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アトリエでの制作スタップのミーティーング。ピカソをテーマにした作品の打合せ。撮影、衣装、メイク、大道具、小道具のスタッフに実現したい内容を話す森村。 アトリエでのピカソの撮影風景。じっとして目線を動かしながら撮影を続けて行く姿はだんだんと本人に見えて行く不思議な時間帯。このメイキングは少し長めに収録している。実際にもとても時間がかかった作品。
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写真スタジオでのイブ・クライン。窓から飛び降りるパフォーマンスを実際にイブ・クラインがやったかどうかは謎だが、合成されたにせよ残る新聞写真がある。それをテーマに舞台はやはり大阪。道路脇を走る自転車に乗る人も森村本人。スタジオ撮影の後、夕刻に撮影。この時に撮った動画を本編最後のクレジットロールのバックに使っている。
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アトリエでのエーゼンシュタインの撮影風景。右手に持つドクロの装飾はなんと金平糖。
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目撃者のスタジオ撮影。多くの出演者と共に作り上げた1枚。森村の友人、知人が友情出演。
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マッカーサーと昭和天皇。父親の営んだ緑茶商の古い店舗での撮影。この店舗は『海の幸』にも登場する。
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短編映画とも言える『海の幸』のメイキング。大阪での演技の稽古やロケハン、御前崎での4日間の撮影シーンを追いかける。
御前崎では天候にも恵まれ4日間、朝から日没まで休む暇なく撮り続けられた。森村がなぜこの1945年を選んだかをインタビューによって語る。 また、兵士が荷物と一緒に押して歩く自転車についてもその想いと意味を語る。この映像のタイトル「Time Machine」としてその古い自転車は存在した。 -
京都のUferで編集をする森村。シーン前半に出てくるホールでマリリンが出てくる部分の打合せから、場面は草月ホールの公開撮影の現場へ。
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広島市現代美術館で行なわれた「海の幸」の上映に合わせたピアノ演奏。
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ラストシーンはタイム・マシーンでどこかへ行く森村。次はどの時代へ行くのだろうか。
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