家庭用ビデオによるアート・ドキュメンタリー撮影マニュアル

家庭用ビデオカメラによる
アート・ドキュメンタリー

 1、はじめに
 2、撮影
 3、展覧会を撮る
 4、フォーカス
 5、アイリス
 6、三脚を使う(水平・垂直)
 7、ホワイトバランス
 8、フレーム(カット)
 9、三脚を使う(パン・チルト)
10、ズーム
11、照明
12、音声
13、展覧会を撮る―まとめ―
14、制作風景を撮る
15、インタビューを撮る
16、
編集・発表





 フレームは、被写体を切り取る画拡や、画面構成の事です。被写体となる作品にふさわしい画面作りを心がけましょう。ここでは、美術作品を平面、立体、インスタレーションに大きく分けて解説します。
◆ 平面
 全景の基本的なフレームとして
正面…縦横の比率がよく理解できます。
左右の斜めから…作品の厚み、ディテールが分かります。
ディテール…部分的なクローズアッや、パン・チルトでディテールを見せます。

 どのくらいの大きさで撮るかは、作品によっても異なりますが、フレームの85から90パーセントくらいに作品が入っていると自然な感じです。1点だけの映像とは別に2〜3点一緒に並んだ様なカットで、作品サイズが客観的に分かるようなカットも入れましょう。




◆ 立体
 基本フレームは、左右のななめから。

 立体の場合、正面からのカットだけでは、形が分かりにくいので、いろいろな角度から撮ります。同じ様な作品が複数ある場合は、同じパターンで撮るのを避けましょう。


◆ インスタレーション
 一言でインスタレーションと言ってもいろいろなタイプのものがありますので、これといった撮り方はありません。全景を見せながらポイントになるディテールや、その作品の意味合いを映像で紹介できるようなカットを撮ります。

 フレームの勉強にはいろいろなアート・ドキュメンタリーを見て参考にしてみましょう。KYOTO ART TODAY は、資料映像として数多くのバラエティーに富んだ作品を収録していますので、参考になると思います。
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